迂直之計とは

最初は実際的でないように見えて、実は最も現実的で効果的な計略のことを指す。
特に兵法において、わざと迂回して敵を安心させ、敵の防備を緩めさせ、最終的に妨害を受けることなく先回りするという戦術に使われる。
この計略は、遠回りをして見せかけることで、最終的には迅速かつ有利な立場を得ることができる。
一見無駄に見える方法が、実際には非常に効果的であることを示す戦術的な表現である。

「迂直」は直進せずに、わざと遠回りをすること。
「之計」は計略、計画のこと。

例文

・彼の戦術は迂直之計を用いており、敵が気づかぬうちに有利な位置に立つことができた。
・迂直之計に従い、わざと遠回りをして敵を騙し、無事に目的を達成した。
・その計略は一見無駄に見えるが、実は最も効率的な方法である。まさに迂直之計の真髄だ。
・迂直之計を使うことで、敵は油断し、最後に決定的な一手を打つことができた。

四字熟語 迂直之計
読み うちょくのけい
出典 『孫子』軍争
英訳 A seemingly impractical but ultimately effective strategy
A tactic that avoids direct confrontation for a more advantageous result
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月10日