落筆点蠅とは

過ちをうまく処理して、逆に上手に仕上げること。画家の巧みな技の喩え。

古代中国、三国時代。呉の画家「曹不興そうふこう」が「孫権そんけん」の依頼を受けて屏風びょうぶに絵を描いていたとき、誤って筆を落としてつけた汚れを、巧みな技術ではえに描き変えたという故事が由来。

落筆らくひつはえてんず」と訓読する。

例文

・その画家は落筆点蠅の妙技で評判を得ている。
・落筆点蠅のごとく、トラブルを魅力に変えた演説だった。
・彼の書は落筆点蠅を巧みに活かして独自の美を創り出している。
・どんな逆境でも落筆点蠅の精神で乗り越えよう。

四字熟語 落筆点蠅
読み らくひつてんよう
出典 『呉志』趙達伝
英訳 Turning a flaw or mistake into an opportunity for creativity.
使用漢字
最終更新日:2025年1月20日