甕牖縄枢とは
粗末で貧しい家屋のたとえである。
甕牖は「かめをはめこんだような小さな窓」、縄枢は「縄で作った粗末な戸のつり金具(蝶番)」を意味し、どちらも極めて簡素で貧しい住居の構造を表している。
この言葉は転じて、物質的には貧しいが、志を高く持ち、学問や人格の修養に励む人の暮らしぶりを象徴する表現としても用いられることがある。
慎ましく暮らしながらも、高潔な精神や向上心を失わない姿勢を称える文脈で見られる語である。
同義語:「甕牖桑枢」
例文
・彼は甕牖縄枢に住みながら、立派な学者となった。
・甕牖縄枢の生活をしても、彼の志は高かった。
・甕牖縄枢を恥じず、日々書を読み修養に励んだ。
・甕牖縄枢の中にも、豊かな心を宿す者がいる。
四字熟語 | 甕牖縄枢 |
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読み | おうゆうじょうすう |
出典 | 賈誼『過秦論』 |
英訳 | Run-down house |
使用漢字 | 枢、牖、甕、縄 |
最終更新日:2025年7月23日 |