為虎添翼とは

強い虎が翼を持つように、もとから力のある者がさらに力をつけること。
強い者がさらに強力になること。
すでに有利な状況が、さらに強化されること。
時には悪者や有害な存在が、さらに危険な力を得ることを指す場合もある。

この成語は、『左伝』(中国の古典書籍)に登場するエピソードに由来している。
ある時、戦国時代の強国であるえんの王が、他国に対抗するために虎に翼をつけて飛ばせようとする物語から来ている。
ここでは、強大な力にさらに強力な能力を加えることで、さらに困難な状況が引き起こされるという警告が込められている。

同義語:「為虎傅翼いこふよく」「傅虎為翼ふこいよく

例文

・ただでさえ強豪チームなのに、彼も加わったのだからあのチームは為虎添翼だ。
・この新しい技術を悪用する者に渡すことは、まさに為虎添翼だ。
・あの反乱軍に武器を与えることは、為虎添翼のようなものだ。
・既に強力な企業がこの資金を手に入れたことで、業界における支配力は為虎添翼した。

四字熟語 為虎添翼
読み いこてんよく
出典 『韓非子』難勢
英訳 To add wings to a tiger.
使用漢字
最終更新日:2024年12月25日