溢美溢悪とは

褒めすぎとけなしすぎ。
過度の賛辞と悪口の喩え。
必要以上に褒めたり、過度に悪く言ったりすること。

褒めるときは極端に賞賛し、貶すときは必要以上に酷評するという意味を持つ。
冷静で公平な評価を欠いた状態を指し、感情的な偏りが強い評価や言動に対して使われる。

「溢美」は、過剰に褒めたたえること
「溢悪」は、過剰に悪口を言うこと

過大評価や過小評価に陥る危険性があり、物事を客観的に判断することの重要性を示唆する言葉でもある。

例文

・彼の映画評論は溢美溢悪が激しく、冷静な評価とは言えない。
・政治の世界では、対立する陣営同士が互いに溢美溢悪を繰り返すことが多い。
・物事を判断するときは、溢美溢悪に流されず客観的な視点を持つべきである。
・メディアの報道が溢美溢悪に偏ると、視聴者は真実を見誤る可能性がある。

四字熟語 溢美溢悪
読み いつびいつあく
出典 『荘子』人間世篇
英訳 excessive praise and criticism
overpraise and overblame
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月4日