氾愛兼利とは
古代中国、戦国時代の墨子の思想。
人々を愛し、平等に利益を分かち合うこと。
「汎く愛し兼ね利す」と訓読する。
墨子は、人々を広く愛し、互いに利益を分かち合うことを説き、戦いや怒りを否定した。
また学問を好んで探求を広めたが、儒家が尊んだ古代の礼楽制度(無駄な形式と無益な贅沢)には同調せず、むしろこれを批判した。
墨子にとって重要なのは、形式的な礼楽ではなく、人々の生活を実際に豊かにし、戦争をなくす実利的な思想であった。
類義語:「兼愛交利」
| 四字熟語 | 氾愛兼利 |
|---|---|
| 読み | はんあいけんり |
| 出典 | 『荘子』天下篇 |
| 類義語 | |
| 使用漢字 | 兼、利、愛、氾 |
| 最終更新日:2025年9月9日 | |