晏嬰狐裘とは

身分の高い者が質素倹約に務め、職務に励むこと。
中国の古典文学や歴史書に由来する表現であり「晏嬰あんえい」は、戦国時代の斉国の賢臣である晏嬰を指し、「狐裘こきゅう」は狐の皮の上着を意味する。
賢明な人物が慎重に行動し、物事に過度にこだわらず、簡素で無駄のない生活を送る様子を示している。

中国の春秋時代、斉の国の宰相「晏嬰あんえい」賢明で有能な政治家であり、贅沢や無駄を避け、質素な生活を送ったとされている。
彼は一つの高級な狐の毛皮の衣を三十年も間着続けて、国を治めることに尽力したという故事が由来。
質素さや無駄を排除する美徳を表現するために使用されるようになった。

例文

・晏嬰狐裘な社長の姿勢が会社の繁栄に繋がった。
・彼は晏嬰狐裘の教えに従い、贅沢を避けて質素に暮らしている。
・晏嬰狐裘の精神を持つ者は、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを大切にする。
・晏嬰狐裘のように、無駄を排除した生活が、真の賢者の姿だ。

四字熟語 晏嬰狐裘
読み あんえいこきゅう
出典 『礼記』檀弓下
英訳 Yan Ying's fox fur
類義語
使用漢字
最終更新日:2024年12月19日