往事渺茫とは

過ぎ去った昔のことが非常に遠く、ぼんやりとしていてはっきりしない様子を表す四字熟語である。
「往事」は過去の出来事や昔のこと、「渺茫」ははるか遠くてぼんやりしていることを意味する。
この言葉は、過去の記憶や歴史の遠さ、時の流れの儚さを詩的に表現する際に用いられ、もの寂しさや哀愁を帯びた叙情的な文脈で登場することが多い。
文学作品や詩歌、叙述文などで用いられることが多い。

例文

・往事渺茫として、昔の記憶は次第に薄れていった。
・この古い城跡に立つと、往事渺茫の歴史を思わずにはいられない。
・作家は往事渺茫の時代を題材にして、壮大な物語を紡いだ。
・往事渺茫の感慨が胸をよぎり、静かに目を閉じた。

四字熟語 往事渺茫
読み おうじびょうぼう
出典 白居易
英訳 The distant past is vague and obscure
The bygone days are remote and hazy
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日