因陀羅網とは

須弥山しゅみせんの頂上に住むという神「インドラ」の宮殿を飾る網。
網の結び目には宝玉がつけられ、その表面は鏡のように互いに写し合っており、無限に反射しているという。
仏教に由来する言葉で、世界や宇宙の一切のものが互いに絡み合い、無数の因果関係が存在することを表す。
インドラの網に例えられるこの考え方は、すべての存在が他の存在と繋がり、影響し合っているという相互関係を示す。

インドラ神は仏教に取り込まれ「帝釈天たいしゃくてん」と名を変えている。

全てが繋がり、互いに影響し合っている様子を表す。
この言葉は、物事が無数の繋がりと因果関係で成り立っているという観点を示す際に使用され、仏教の世界観を表現する言葉としても重要である。

例文

・因陀羅網のように、私たちの行動は予想以上に多くの人々に影響を与えている。
・仏教では、因陀羅網の考え方を通じて、すべての存在が相互に繋がっていることを教えている。
・因陀羅網の視点を持つことで、物事の繋がりや因果関係に対する理解が深まる。
・この問題は因陀羅網のように複雑で、一つの解決策が他の多くの要素に影響を与える。

四字熟語 因陀羅網
読み いんだらもう
出典 『華厳経』
英訳 The net of Indra
The interconnectedness of all things
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日