哀糸豪竹とは

悲しげな音を出す琴と、明るく力強い音を出す笛のことで、音色が悲壮で人を感動させる様子を表す。
主に音楽の世界で使用される言葉である。
弱さと強さの対比を表現する成語。

「哀糸」は、細くて弱い糸を指す。
「豪竹」は、太くて強い竹を意味する。

一見相反するもの、つまり弱さと強さが共存する状況や、非常に繊細で脆いものと、非常に強いものが並列している状況を示す。
あるいは、一見弱そうに見えるが実は強いものというような、予想外の力強さや対照的な特徴を表すこともある。

例文

・彼の演奏は、哀糸豪竹で心が震える。
・先生が奏でる音色には、哀糸豪竹のような感情が込められており、悲しみの中に希望を見いだす力強さが感じられた。
・コンサートの終盤、哀糸豪竹の調べがホール全体に響き渡り、観客は深い感動に包まれた。
・彼女の琴の音色は哀糸豪竹そのもので、静けさの中に力強い情熱を感じさせた。

四字熟語 哀糸豪竹
読み あいしごうちく
英訳 Melancholy strings and vigorous bamboo deeply move the heart
使用漢字
最終更新日:2024年12月19日