信賞必罰とは

賞罰を厳格にして、功績があれば必ず賞を与え、罪過があれば必ず罰すること。

晋の君主、文公ぶんこうが臣下の狐偃こえんに尋ねた。
「どうすれば人民の心を掌握し、命を懸けて戦わせることができるだろうか?」

狐偃は「信賞必罰を確実に行うことです」と答えた。

文公はその言葉を試すため、翌日正午までに集合せよという命令を下し、集合時刻に遅れた者は軍法で処罰すると布告した。

ところが、あろうことか寵臣の顚頡てんけつが遅れて到着した。
文公は私情を捨て、軍法にしたがって顚頡を斬首した。
この厳正な処断により、民衆も臣下も法の公平さを知り、君主の威信はより高まり、国政が安定する効果をもたらした。

四字熟語 信賞必罰
読み しんしょうひつばつ
出典 『韓非子』外儲説
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年10月15日