以夷制夷とは

自国の武力を行使せずに、外国同士を戦わせ、外敵の圧力が自国に及ばないようにする外交政策。
外国を利用して他の国を抑え、自国は戦わずに利益を収め、安全を図ること。
異民族や外敵を利用して、他の異民族や外敵を制圧することを意味する。
もって夷を制す」と訓読する。

「以夷」は、異民族や外敵を用いることを指す。
「制夷」は、他の異民族や外敵を抑え込むことを意味する。

主に外交や戦略において、敵対する勢力を直接戦うのではなく、その敵の内部分裂や別の勢力を利用して制圧する方法を指す。
古代中国の戦略として用いられた言葉で、現代でも敵対する勢力を利用した間接的な支配や問題解決の方法を指す比喩として使われることがある。

例文

・歴史上、多くの国が以夷制夷を用いて勢力を拡大してきた。
・その国は以夷制夷の政策を取り、敵対する勢力を巧みに利用した。
・以夷制夷の方法は、直接的な戦争を避けるための巧妙な手段だ。
・王は以夷制夷の策を用い、敵国同士を争わせて自国の安全を守った。

四字熟語 以夷制夷
読み いいせいい
出典 『後漢書』鄧禹伝
英訳 Using one enemy to subdue another
類義語
使用漢字
最終更新日:2024年12月19日