一結杳然とは

文章や詩などが終わった後にも、その余韻が深く残ることを意味する。
作品が終わっても、その感動や思索が長く心に響き続ける様子を表す。

「一結」は文章をいったん締めくくること。
「杳然」は遥かに遠いこと。また、深くかすかに見える様子。

単に作品が終わるだけでなく、読者や聞き手の心に余韻を残し、しばらくの間その世界観に浸るような状態を指す。
単に文章が終わるのではなく、その結びが心の中に長く響き続けることを表す言葉である。

例文

・この小説は最後の一文が見事で、一結杳然とした読後感を残す。
・彼の詩は短くも深みがあり、一結杳然として心の奥底に響いた。
・静かに終わる映画ほど、一結杳然の余韻を感じさせるものだ。
・名作と言われる文学には、一結杳然とした印象があり、読み終わった後も考えさせられる。

四字熟語 一結杳然
読み いっけつようぜん
英訳 A lingering aftertaste of words
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年1月30日