一箭双雕とは

一本の矢で二羽の鷲を射落とすこと。転じて、一つの行動で二つの成果を得ること。

「一箭」は一本の矢。
「双雕」は二羽の鷲。

長孫晟ちょうそんせいは北周の名将で弓の名手として知られていた。
北周の皇帝が突厥とっけつ(トルコ系遊牧民族)の王「沙鉢略可汗しゃはちりゃくかがん」に皇女を嫁がせた際、長孫晟は護衛隊長として同行した。

彼はその旅の途中で卓越した射技を披露し、突厥の王から深く信頼され、特別に滞在を許された。

ある狩猟の席で、二羽の鷲が餌を争う場面に遭遇した。
沙鉢略可汗は長孫晟に二本の矢を渡し「それぞれを射よ」と命じた。
すると長孫晟は一本の矢を放ち、見事に二羽の鷲を同時に射落としたという。

四字熟語 一箭双雕
読み いっせんそうちょう
出典 『北史』長孫晟伝
英訳 Kill two birds with one stone.
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月5日