一労永逸とは

一度苦労すれば、その後は長く恩恵を得られ、安定した生活を送れること。
また、ほんの少しの苦労で多くの安楽が得られること。

「一労」は一度の苦労。または、少しの苦労。
「永逸」は永らく安楽が得られるという意味。

古代中国、後漢の竇憲とうけんが強敵である匈奴きょうど(モンゴル高原を中心に活動した遊牧民族)を討ち破った功績を記念し、歴史家の班固はんこに銘文を作らせた。
その中で「今回の遠征は、一度の苦労によって長く安らぎを得るものである」と述べた故事に由来する。

ひとたびろうしてながやすんず」と読み下す。

同義語:「暫労永逸ざんろうえいいつ

例文

・若いうちに頑張って貯金をすれば、一労永逸の老後を送ることができる。
・このシステムを完成させれば、一労永逸で業務効率が大幅に向上する。
・試験勉強を本気で頑張るのは、一労永逸のためだ。

四字熟語 一労永逸
読み いちろうえいいつ
出典 『文選』班固
英訳 One-time effort brings lasting ease; hard work now ensures future comfort.
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月2日