一切衆生とは

この世に存在するすべてのものを表す。
すべての生きとし生けるものを指す仏教用語。

仏教では、「衆生しゅじょう」は人間だけでなく、動物・虫・霊的な存在も含め、あらゆる生命のことを意味する。
「一切」は「すべて、何もかも」という意味なので、「一切衆生」はすべての生き物を指す。

仏教においては、「一切衆生悉有仏性いっさいしゅじょうしつうぶっしょう」という教えがあり、すべての生き物には仏となる可能性があるとされている。
また、「一切衆生を救済する」というのは仏教の根本的な教えの一つであり、慈悲の心をもって生き物すべてを救うべきであるという考えが込められている。
すべての生き物に対する慈悲の心や平等な救済の概念を表す重要な仏教用語として使われる。

同義語:「一切有情いっさいゆうじょう

例文

・仏教の教えでは、一切衆生が救われることを目指す。
・すべての生命を尊重し、一切衆生に慈悲の心を持つことが大切だ。
・環境保護の考え方は、一切衆生の共存を意識したものだ。
・彼は一切衆生を救うという志を持ち、修行に励んだ。

四字熟語 一切衆生
読み いっさいしゅじょう
英訳 All sentient beings
Every living creature
使用漢字
最終更新日:2025年1月31日