補陀落山とは
仏教において観音菩薩が住む八角形の聖山。
原典では南インドの海岸にあるとされるが、象徴的・信仰的な聖地であり、実際の地理的所在は確認されていない。
サンスクリット語の「Potalaka(ポータラカ)」の音訳。他の音写には「補怛洛伽」「普陀洛」「普陀落」など多数がある。
日本、チベット、中国など仏教圏の各地では、これに由来する地名が名付けられることがあり、一例として、日本では和歌山県那智勝浦の「補陀洛山寺」がそれにあたる。チベットでは観音の化身とされるダライ・ラマの宮殿が「ポタラ宮」と呼ばれている。中国では浙江省舟山群島の「普陀山」がその象徴的聖地とされる。
別表記:「普陀洛山」
四字熟語 | 補陀落山 |
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読み | ふだらくせん |
出典 | 『華厳経』 |
英訳 | Mount Potalaka |
使用漢字 | 山、落、補、陀 |
最終更新日:2025年9月9日 |