掩耳盗鐘とは

自分の悪事を隠そうとするあまり、浅はかな考えで自分を欺くこと。愚か者のたとえ。

「掩耳」は耳を塞ぐこと。悪事を隠すために、意図的にその事実を無視しようとする行為。
「盗鐘」は鐘を盗むこと。鐘の音は大きく、誰でもその音で盗みがばれるため、隠しても無駄であることを示している。

「耳をおおいて鐘を盗む」と訓読する。

中国の春秋時代。泥棒が大鐘を盗もうとして、その大きさに困り、砕いて持ち去ろうとした。
鐘を叩くときに音が鳴るのを人に聞かれまいとして、自分の耳を掩って鐘を盗んだ。

例文

・掩耳盗鐘をしても、誰も騙せるわけがない。
・掩耳盗鐘の行為は、最終的に自分に大きな報いをもたらすことになる。

四字熟語 掩耳盗鐘
読み えんじとうしょう
出典 『呂氏春秋』自知
英訳 Stealing the bell while covering one's ears
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月15日