五蘊皆空とは

仏教用語。人という存在は「五蘊」の集まりから構成されるもので、それらはすべて実体がなく、空であるということ。

「五蘊」とは、仏教において人間の存在を構成する五つの要素のこと。
以下の五つに分類される。

  1. しき:物質
  2. じゅ:感覚
  3. そう:表象
  4. ぎょう:欲求
  5. しき:認識

観自在菩薩、深般若波羅蜜多を行じし時、五蘊は皆空なりと照見して、一切の苦厄を度したまえり。
般若心経

別表記:「五蘊空寂ごうんくうじゃく

例文

深い悩みに直面したなら、五薀皆空という言葉を思い出してほしい。人間界の現象や存在はすべて実体のないものに過ぎない。

四字熟語 五蘊皆空
読み ごうんかいくう
出典 『般若心経』
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月4日