槃根錯節とは

地中に深く広く張り巡らされた根と入り組んだ木の節のこと。
事情が複雑で問題解決が困難なことのたとえ。

別表記:「盤根錯節」

東漢時代、政治家の虞詡ぐくが河南省の朝歌県の長官に任じられたとき、朝歌は長年盗賊や内乱が絶えない地だった。
虞詡にはその鎮圧が求められていたが、友人たちは虞詡の身を案じて慰めに来た。

それに対して虞詡は「私には志ある。苦難を避けることはない。曲がった根や、入り組んだ木の節に出くわさなければ、鋭い刃物の値打ちはわからない」と笑って言った。

そして虞詡は赴任地で反乱を鎮め、その後も功績を重ねて高位に昇進した。

四字熟語 槃根錯節
読み ばんこんさくせつ
出典 『後漢書』虞詡伝
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月26日