反客為主とは

兵法三十六計の第三十計。

いったん敵の配下に従属しておき、内部に入り込み、時間をかけて主導権を奪い取る策略。下剋上。

短時間で成果を求めるものではなく、長期的な視点に立って実行されるべきとされる。
敵に警戒心を与えないように、表面上は従順な態度を保ちつつ、水面下で着々と準備を進めることが重要となる。

「客をかえして主とす」と訓読する。

秦の滅亡後、楚の項羽こううと漢の劉邦りゅうほうが覇権を争っていた。
当初、項羽の軍事力は圧倒的であり、劉邦は劣勢に立たされていた。
劉邦は、いったんは項羽に臣従しその支配下に入ったが、左遷された漢中で密かに兵力を蓄え、力を養っていた。そして機が熟したと判断すると、反旗を翻し、最終的には項羽を滅ぼして天下を統一した。

兵法三十六計
瞞天過海
囲魏救趙
借刀殺人
以逸待労
趁火打劫
声東撃西
無中生有
暗渡陳倉
隔岸観火
笑裏蔵刀
李代桃僵
順手牽羊
打草驚蛇
借屍還魂
調虎離山
欲擒姑縦
抛磚引玉
擒賊擒王
釜底抽薪
混水摸魚
金蝉脱殻
関門捉賊
遠交近攻
仮道伐虢
偸梁換柱
指桑罵槐
仮痴不癲
上屋抽梯
樹上開花
反客為主
美人計
空城計
反間計
苦肉計
連環計
走為上
四字熟語 反客為主
読み はんかくいしゅ
出典 『兵法三十六計』
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年8月12日