九十九神とは
長い間使われてきた物や道具に精霊が宿ったもの。
物の種類は問わず、日用品から刀のような武器まで該当する。
本来は「付喪神」と記すが、現代になって「九十九神」という字で表記されるようになった。
日本古来の民間信仰で「器物は百年経つと化ける」という俗信があり、昔は古い器物を九十九年で処分する習慣があった。
このため、捨てられた物が「あと一年で命を得られたのに」と恨みを抱き、妖怪へと変化したという伝承も残されている。
つまり、百年化けの信仰が、逆に九十九年で捨てるという行動を招き、その結果「九十九神(付喪神)」の物語が生まれたとされる。
なおこのように万物に霊が宿るとする信仰や思想は「アニミズム」と呼ばれ、世界各地に見られる。
四字熟語 | 九十九神 |
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読み | つくもがみ |
出典 | 『付喪神絵巻』 |
類義語 | |
使用漢字 | 九、十、神 |
最終更新日:2025年8月12日 |