深謀遠慮とは

先のことまでよく考えて計画を練ること。

「深謀」は奥深い見通しをもった計画。考え。
「遠慮」は将来について考え巡らすこと。遠く先のことをおもんばかること、よくよく考えること。

秦王朝打倒の口火を切った陳勝ちんしょうであったが、その地位はかつて秦と覇を競った九国(斉、楚、燕、趙、韓、魏、宋、衛、中山)の諸侯に及ばなかった。
陳勝の軍の武器はすきくわや棒などの粗末な農具で、九国の長槍や鋭いげきほど強力ではなかった。
またその兵も流刑され辺境に送られた守備兵や農民たちで構成され、大国の正規軍に対抗できるような力はなかった。
さらに深謀遠慮(遠い将来を見据えた知略)においても、陳勝は九国より劣っていた。
それにもかかわらず、陳勝の挙兵は成功し、諸侯国はことごとく失敗した。

別表記:「深慮遠謀」「遠謀深慮」「遠慮深謀」

四字熟語 深謀遠慮
読み しんぼうえんりょ
出典 『文選』賈誼「過秦論」
英訳 Far sight and deep design
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月7日